再会
か(ううっ・・・渡さなきゃいけないものがあるとはいえ上級生の教室に入るのってすごく怖いです・・・!)
生「どうしたの?クラスの誰かに用があるの?」
か「はっ・・・はい!あの、生徒会選挙管理委員の・・・えっ!?」
生「あっ!もしかしてかざみちゃん!?」
か「生人くんじゃないですか!」
生「東海林に来てたんだねー!びっくりしたー!」
か「は、はい・・・一番楽しそうだなって思って・・・」
生「かざみちゃん頭いいから白南風かと思ってた^^」
か「白南風は・・・ちょっと静か過ぎて怖くて・・・」
生「うん、でも嬉しいなあ。またかざみちゃんに会えて」
か「私もです。・・・あら?そういえば・・・」
生「うん?」
か「ここ・・・2年生の教室ですよね・・・?」
生「そうだよー」
か「生人くんって・・・このクラス、ですか・・・?」
生「うん^^」
か「とっ・・・年上・・・だったの、ですか・・・!?」
生「えっ・・・かざみちゃん、1年生?」
か「は・・・はい、この間入学したばっかりで」
生「そうだったんだー。てっきり同い年なものかと思ってたよ」
か「わ、私も・・・というか年下かと・・・(小声)」
生「ん?なーに?よくきこえない」
か「・・・はっ!年上だったら生人くんなんて呼んじゃだめですね!こ、これからは環先輩と呼ばせていただきます!」
生「えー?(・ω・`)今までのままでいいよお、なんかよそよそしくて悲しいよ」
か「で、でも・・・先輩ですし・・・」
生「せめて『生人さん』とか『生人先輩』とか呼んで欲しいなあ」
か「す、すみません・・・じゃ、じゃあ生人先輩・・・^^」
生「うん、ありがと。いつでも遊びにおいでよ^^」
か「あ、遊びに・・・!は、はい!友達少ないので嬉しいです!」
生「もー、クラスでもちゃんと友達作らないとだめだよ?」
か「そ、そう、ですね・・・!が、がんばります!」
生「よし^^」
か「^^」
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病院で出会ったということで
東海林で再会してびっくり(?)
ずっと生人が年上だと知らなかったかざみ。
千沙と清七はもちろん、頻繁にお見舞いに来ていた姫宮姉弟とも面識あってもおかしくないじゃないかな!←
やったぜ絡みが広がったぜヒャフー!
特に早百合平八なんて元々生人と面識あるような描写があったからちょうどいい(?)
又左とかざみ
「鈴木、具合はどうだ?」
「あ・・・はい、今日は調子がいいです」
「宿題は・・・お、全部やってあるんだな」
「勉強が趣味みたいなものですから」
「・・・そうか。一人の勉強もいいが、皆で受ける授業も悪くはないぞ。元気になったらいつでも胸張って学校来いよ?鈴木も俺のクラスの一員なんだからな」
「・・・はい、いつか、きっと」
・・・結局、鈴木が学校に来る事はなかった。
普通に通えるほどには回復していた、と聞いていたが。
今更クラスに馴染めるか分からず、怖かった、と鈴木は言っていた。
「・・・でも、先生がお見舞いに来てくれたから。それが私にとって中学の思い出です」
・・・お前に、本当の中学生活を教えてやりたかった。
せめて・・・高校生活はめいっぱい楽しめよ。
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又左が楠木教員ということで、かざみのクラスの担任が又左だったらいいと思い立った。←
なかなか学校に来れないかざみの家に直々に連絡網とか宿題とか届けたりしてました。
毎日というわけにはいかないけれど。
宿題は強要しなかったし、学校に来ることも強要しなかった。
でも、元気になって普通に学校で勉強できるようになれば、と願っていた。
その願いは中学在学時には叶わなかったわけですが。
中3後半ではだいぶ体もよくなっていたのだけど、千沙華も別のクラスだし、早百合も学校違うしで今更学校へ行っても孤立するだけだと、怖くて学校へ行けませんでした。
卒業式も出てません。
又左が普通に慕われてるのが新鮮すぎる((((
ちょっとおかしい人だけど根は優しいんだぞ!
通りすがりのライダー
千「おじゃましましたー!^^」
早「またいつでもいらっしゃいな」
平「それじゃあ二人を送っていきますね」
か「い、いいですよ!家近いですし!」
平「もう遅いんですから女の子だけだと危ないですよ。」
か「でも、そんなに時間はかかりませんし・・・」
千「もうっ!そうやって油断してると変質者に絡まれたりしちゃうんだよ!どーせ平八なんだし気にせず甘えちゃおうよ!」
平「どーせってどういう意味!?」
早「気をつけて行ってらっしゃいまし^^」
ガチャ
ブオオオオン・・・キキッ!
?「おや?かざみではありませんか」
か「・・・誰!?」
?「千沙華ちゃんと・・・姫宮君も一緒ですか」
か「その声・・・正也くん?」
正「ええ。丁度ここを通ったらかざみの姿が見えたもので」
千「まさやんバイク乗れるんだー?」
平「・・・男が居ても変質者に絡まれるなんてね。物騒な世の中になりましたね。ほら、二人とも行きましょう」
正「失敬ですね。キミこそこんな夜遅くに女の子二人引き連れて、いかがわしいことこの上ないですよ」
平「二人を家まで送るだけです。さっさと消えてください」
正「ボクはこれから師匠のところへ行くつもりなんです。ついでですから、かざみを後ろに乗せようかと」
か「Σええ!?い、いいです!大丈夫です!歩いて行けます!」
正「おや?そこまで拒否されるとは思いませんでしたね」
平「信用されてないんじゃないですか?」
正「そんなことはありませんよ。少なくともキミよりは信用されてます。ね?かざみ」
か「ふ、ふたりとも信用はしてますけど、でも、バイクの後ろって・・・その」
平「かざみさんは僕が送っていきますから」
千「じゃあ千沙はまさやんに送ってもらいたいな~。バイクの後ろ乗ってみたい!大丈夫?」
平「Σ千沙ちゃん!?」
正「ええ、いいですよ。家までですか?」
千「ううん、西水流の寮まで。場所分かる?」
正「分かりました。ではこれを被って後ろに乗ってください」
千「わーい!(*´∀`*) 」
平「ちょ、千沙ちゃん!待っ・・・!」
ブオオオオオンン・・・
平「う、うわあああ・・・どうしよう」
か「大丈夫ですよ、正也くんは紳士ですから」
平「あれが紳士だったら大半の人が紳士になると思いますけどね」
か「・・・^^;」
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平「・・・かざみさん、やっぱり女鹿先輩のことは信用してないんですか?いや、僕はそっちの方が安心しますけど」
か「信用してますよ!ただバイクの後ろって言うのは・・・その・・・早くて怖いですし、同年代の男の子の背中に密着するというのが・・・やっぱり、気になるというか・・・」
平「僕も同年代の男なんですけどね。普通に僕の自転車の後ろには乗ってますよね」
か「だって今更じゃないですか」
平「そうですけど・・・つまりは僕は男のうちに入ってないってことですよね」
か「えっと・・・そんなことはないですよ、多分」
平「Σそこで多分って付けるのがそもそもおかしいんですよ!もう少し意識して下さいよ!」
か「・・・え?あ、あの・・・ごめんなさい・・・?」
平「はあ・・・もういいです。そういえばかざみさん、ひとつ聞きたいんですが」
か「何ですか?」
平「もしかして・・・女鹿先輩のこと、好きだったり・・・します?」
か「Σええっ!?そ、そんなんじゃないですよ!と、友達としては大切ですけど!」
平「・・・なら良かった。本気で女鹿先輩に惚れてたら全力で止めようと思ってましたから」
か「どうしてそんなに仲悪いんですか・・・いえ、理由は知ってますし、今更許せなんて言えないのは分かってますけど・・・でも」
平「・・・・・・」
か「それでも・・・正也くんは優しい人です。お兄さんの写真のことも、悲しみのあまりに自分を騙していたようなもので、正也くんの本心じゃない」
平「・・・それじゃあ」
か「?」
平「僕の苦しんだ顔が絵になるって言うのも、本心ではないのでしょうか」
か「・・・それは」
平「どんな事情があるにせよ、僕はあの人が嫌いです。気味が悪い」
か「・・・・・・」
平「・・・でも、かざみさんには今のところ無害だって事は、まあ分かりましたよ」
か「・・・・・・」
平「でも、一般常識として、用心するに越したことは無いですよ。相手は男ですからね」
か「・・・それは・・・、分かってます・・・けど」
平「・・・着きましたよ。女鹿先輩はまだ帰ってきていないようですね」
か「・・・はい。今日はありがとうございます」
平「おやすみなさい」
か「・・・はい、おやすみ、なさい」
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幼馴染なのに二人して敬語の応酬という他人行儀っぷり((((
いや、お互いにこういうキャラ性だから仕方ないんだけどね!
この二人の距離感がよくわからん・・・むう・・・
千沙は膝に乗せたり抱きつかれたり普通にするくらいの勢いなので分かりやすいですけども。
(でも平八から抱きついたりはしないよ流石に!←)
かざみは元々スキンシップするようなタイプじゃないからなあ。
でもお互いに異性としての意識が薄いので普通にチャリ二人乗りとかはしそうである。と思った。
かざみは自転車漕げません。小中学時代は通院続きで練習する機会もなかったので。
だからちょっと遠いところへ行くときは誰かの後ろに乗せてもらったりとか・・・ああでも二人乗りって違反だし、おおっぴらに二人乗りはできないよな、どうするか((((
早百合や千沙の後ろにも頻繁に乗っていそうな気がします。清七とかも多分。
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