束の間の。
「おー、何だよお前。ぼっちかよ」
「・・・え?な、何でしょう・・・?」
「仲間仲間。俺もぼっちなんだ。一緒にメシ喰おうぜ^^」
「あ・・・はい・・・?でもいいんですか?僕と一緒で」
「いいのいいの。どーせ友達いないし。あんたも友達いないんだろ?」
「・・・・・・」
「そんな微妙な顔すんなよ。俺がお前の友達第一号になってやるからよ^^」
「・・・は、はあ、どうも」
「そしてあんたは、俺の友達第一号ってことで」
「・・・他に友達いないの?」
「病院にはいたけどな。学校では初めて」
「・・・病院?入院していたのですか?」
「高校上がる前までな。今は平気」
「そうだったのですか・・・」
「病み上がりには見えないだろ?」
「ええ、そうですね・・・ところでその髪色・・・」
「ああ、先生にこってりしぼられたよ。だが強制的に黒髪に戻されるまでは!直す気は!ない!」
「・・・ふふ」
「あ?俺何か変なこと言ったか?」
「いえ、面白い人だなあって・・・その調子でしたら、僕以外にも友達できるのではないですか?」
「んー・・・今のところはいいや。今更輪の中入っていける気がしないし」
「あなたなら誰とでも仲良くなれそうな気がしますが・・・」
「んなことねーよ。それに、仲のいい友達は一人いれば充分だ」
「そう、ですか・・・?」
「で、あんたの名前何?」
「あ、はい・・・御厨初芽です」
「俺は溝端叶」
「叶・・・?」
「女みたいな名前だろ?」
「い、いえ、そんなことは」
「ハジメって名前はカッコよくていいよな」
「かっこいい・・・ですか・・・?普通だと思いますけど」
「名前交換しねえ?」
「む、無理ですよ・・・」
「だよなー^^」
「・・・溝端君はどうして、白南風に?」
「叶でいいよ」
「え、いいんですか・・・?女性のような名前が気に入らないものとばかり」
「なんだと?」
「ご、ごめんなさい!余計なことを!」
「ばーか冗談だって。俺が白南風に入りたかった理由ってのはな、医者になりたいからなんだ」
「医者に?」
「ガキの頃から病気がちだったから、自分の病気を自分で治したいってずっと思っててな。まあ普通に考えて自分で治すのは無理だけどな」
「ははは、そうですね」
「ま、今の夢はその延長線上だよ。ガキの頃から高校は白南風だって決めてたし」
「・・・夢に、まっすぐなんですね」
「まーな。しっかしここまでお堅い学校だとは思わなかったけどなー・・・校門出るとSPとかごろごろいやがるし」
「そうですね」
「初芽にもSPいんの?」
「・・・ええ。いますよ」
「すげー!超ぼっちゃんだー!・・・あ、でもこの学校ぼっちゃん嬢ちゃんが普通なのか」
「そ、それほどでも・・・?」
「俺も欲しいなーSP・・・超かっけーよなー。まあ俺みたいな中流家庭の人間には無理だけどな!」
「あはは、そんなことないですよ・・・多分」
・・・この時、彼は既に余命2ヶ月と診断されていた。
それを知ったのは、彼が発作で病院へ運ばれ、亡くなった後だった。
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あっ二次だよ二次!
汚れた迷い人で名前だけ出てきた叶君。
2年前に白南風1年だったら今の白南風3年ズと面識あるかもしれないよね!ということで!
そして勝手にはじめさんと関係持たせたよ!ごめん!二次だよ!←
叶の詳細設定については後付けだから矛盾があるかもしれない・・・
もう死んでるから天国出せそうなんだよなー。どうすっかなー。
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叶=かなえ
読みづらい名前でごめんぬ。
白南風には「残りの命を悔いの無いように」と、2ヶ月だけ通っていました。
先生もそこのところは了承済みだった・・・のかな・・・?
ああでも白南風がそんなこと許してくれるのかどうかが分からん(((
ていうか肝心のかざみとの話を書く前に初芽さんと絡ませてしまった。ばかん。
ミツのSP
「・・・私の家の前で何をしている?」
「・・・ああ、すまんなあ嬢ちゃん・・・俺もここから退きたいのは山々なんやけど・・・立てへんねん」
「私は嬢ちゃんなどではない」
「んー・・・じゃあ坊ちゃんかいな・・・」
「すごい顔色だぞ。具合でも悪いのか」
「ここ一週間・・・ろくなもん喰っとらんねん・・・。風呂にも入っとらんし・・・かろうじて、公園の水・・・くらいは・・・」
「・・・おい?・・・おい!こら!返事をしないか!」
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「・・・ふうー・・・助かったわ嬢ちゃん」
「礼なら食事を用意してくれたメイドに言え。私はお前をここまで運んだだけだ」
「いや、女の子にそれは重労働やないの・・・ほんまにもう、礼言うだけじゃ済まされへんわ」
「・・・で、どうしてあんなことになっていたのだ」
「あー・・・俺な、こいつで喰ってたんよ」
「・・・ギター?ミュージシャンか何かか?」
「路上ライブとかしてたんやけどな・・・ここに来てからというもの、どうにも上手く行かなくてなあ・・・生活するにも金無くって、住むとこもなくって、このざまやねん」
「まっとうに就職すればいいものを」
「簡単に言うけどなあ・・・この不景気、いい年こいてフラフラしとるようなもんを雇ってくれる所なんかあらへんよ」
「・・・そうか」
「今日はほんまに世話んなった。この恩は必ず返す」
「返すと言っても、どうやって返すつもりだ。お前が私に返せるものなどあるか?」
「・・・はは。せやな」
「・・・私の、SPにならないか?」
「・・・はあ!?」
「住むところも職もないのだろう?ならばここに住めばいいし、働けばいい。衣食住の保証はするぞ」
「い、いやそこまでせんでも・・・」
「それと引き替えに、お前は命をかけても私を守るのだ。いついかなる時にもな」
「俺にそんな力なんてあらへんよ・・・」
「大丈夫だ、父様のSPの教育さえ受ければお前だって立派なSPになれる」
「・・・そ、そこまで言うんなら・・・ちょうど恩返しにもなる・・・か?」
「うむ。そうだ、私は鏡内三津子。お前の名は何という」
「俺・・・俺、な・・・名前か・・・はは・・・」
「名乗れない理由でもあるのか?」
「一応ミュージシャンとしては『又兵衛桜』って名乗っとるで」
「もはや名前と言っていいものだろうかそれは・・・」
「すまん。鏡内とかいうお偉いさんに知られたら色々面倒な名前やねん」
「なんだ、鏡内と何かあったのか」
「そんなわけやあらへんけど・・・本名は勘弁したって」
「・・・ふむ。そこまで言うのなら・・・私が偽名を付けてあげよう」
「ほんまに?」
「中村でいいか」
「Σなんで中村!?」
「なんとなく見た目が中村っぽいからだ」
「中村っぽい見た目って何!?」
「とにかく、これでお前は私のSPだ。父様には私から話をつけておく」
「お、おう・・・」
「それと、私のことを「嬢ちゃん」と呼ぶのはやめてくれ。私は女ではない」
「・・・こんな少女趣味な部屋で「女ではない」は無理があるやろ・・・」
「う、うるさい!とにかく私を女扱いすることは許さん!」
「・・・そか。分かった分かった、よろしくな、三津子ちゃん」
「三津子もやめろ!ミツと呼べ!」
「・・・はいはい。めんどくさいやっちゃな・・・」
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プロフィール載せたのにずっと公開してなかったSP中村さん。
本名どこも中村じゃねえけど。
一応家の人には中村又兵衛って名乗ってる。けど基本みんな中村としか呼ばない。
皆も中村とだけ覚えればいいからね!←
いやモブだからこいつの存在自体覚える必要ないけど(((
本名は「基次」。下の名前だけ晒しとく。私が忘れそうだから←
苗字はおいおいね!←
「それにしても、見違えるようだ」
「こうしていると、まさかお前が元々は野垂れ死にかけていたストリートミュージシャンとは思えぬな」
「そうですか?」
「随分と立派に敬語も使うようになったではないか」
「元々敬語は使えますが・・・」
「なまりもないしな。お前が関西人とは思えぬよ」
「私は元々関西人ではありませんが」
「な・・・んだと?」
「地元民ですよ。一時期神戸に住んでいましたが」
「何、そうだったのか!てっきり生まれも育ちも大阪だと思っていたぞ!」
「大阪にはあまり縁がありませんね・・・」
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その後立派なSPになった中村さん。現在24歳。
身長187cmです。めっちゃ長身。足長さん。うちで唯一平八より背が高い。
グラサンは基本外さない。度が入ってます。
ジュリオとも仲良しさん。ジュリオに対しては素で話す。
奈津実にも気に入られてる。よく話し相手になったりする。
父ちゃんにもじいちゃんにも気に入られている。
ばあちゃんは別に何とも。母ちゃんにはよく思われてない。
うーん 鏡内関連はもう奈津実と中村で充分だよね。うん。
必要に迫られない限り家族はいいかな。
とりあえず父母祖父祖母は確実にいるけども。
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