にぃに会いたい
尚「ねえ、ボクもうにぃのところにいけないの?」
神「すまんのう。今はテレビで見ることしかできないのじゃよ」
尚「・・・そう、なんだ・・・」
神「遠い未来に会えるからの、それまで辛抱強く待つんじゃ」
尚「・・・うん・・・」
秦「どうして尚輝くんを下界に行かせてあげないんですか?」
メ「そうだよー。メイもしんちゃんも下界に行って家族に会ってきたのに。尚輝くん、お兄ちゃん大好きなのにかわいそうだよ」
神「尚輝は幼すぎるのじゃよ」
秦「どういうことですか?」
神「できればわしも兄に会わせてやりたいさ・・・だがのう、下界に長いこと留まっていれば、どうなるか知っておるな?」
秦「二度と、こっちへ帰ってこれなくなる・・・」
神「そういうことじゃ」
メ「でも、その分大好きなお兄ちゃんの傍にいられるってことでしょ?」
神「兄が生きているうちは、な」
秦「・・・そうか・・・お兄さんが死んでこっちに来たとしても、尚輝くんは戻れない・・・」
神「うむ。だが、尚輝にそれを説明しても理解できない。あれはまだ、自分が死んだことすら気付いておらぬからの」
メ「・・・だから、尚輝くんを下界には送れないんだね」
神「じっくり待っていればいつかは兄もここに来る。その時までは、テレビで我慢じゃ」
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天国の住人達は、神様パワーで下界へ行くことは可能です。
しかし長く留まると天国へ帰ってこれなくなります。
そんなシステム。
だから桜もちも定期的に帰ってくるし、メイが下界へ行ったときも3日くらいで帰ってきました。
尚輝はそれを理解するにはまだ幼すぎるし、天国の住人は精神的な成長も止まっているので、仮に送り出したとしても期日以内に帰ってくる保証がない。
帰ってこられなくなったら、鳴海が死んだ時に永遠に会えなくなってしまう。
それを懸念して神様は尚輝を下界へは行かせないのです。
下界には悪霊とか怨霊とかがいるからあまり安全じゃないしね。
尚輝くんが無事でいられる保証もない。
桜もちはそんな悪霊どもを撃退する力を備えているけどな。何故か。
まさかの
真「あら・・・?あんなイケメン天国にいたかしら」
美「新しい方でしょうか?」
真「ちょっとナンパしてくる!(しゅばっ)」
美「ナンパ・・・?」
真「ねえお兄さん!見かけない顔だけど新入りさん?」
?「む・・・?真冬か」
真「え?何で私の名前・・・」
?「すまぬが、神様がどこへ行ったか知っているか」
真「家にいないんですか?」
?「うむ・・・逃げられてしまったようでな」
真「逃げられ・・・?」
定「ようよう輝虎!若くなるとびっくりするほどイケメンになるなあお前!」
真「・・・えええええええ!?」
輝「落ち着かないので戻していただきたいのですが・・・」
真「あ、あなた輝虎さん!?どういうことなの!?」
藤「神様がいたずらで輝虎殿を勝手に若返らせたのですよ・・・はあ・・・」
輝(こくり)
真「う、うそでしょ・・・!?これが、あの、輝虎さんだなんて・・・!?」
藤「ほら、神様捕まえてきましたから」
神「戻すのか・・・勿体無いのう」
藤「輝虎殿が困ってますからね」
定「えー?いいじゃんこのままで!」
真「そうよそうよ!天国が華やかになっていいじゃない!」
神「そーじゃそーじゃ!」
真「美沙ちゃんもそう思うわよね?」
美「え?あ、はい(よく分かっていない)」
真「ほら4対1よ藤丸さん!観念しなさい!」
藤「な、なんで私が責められて・・・?」
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神様パワーで若返った輝虎さん。
定丸も今の姿は神様に若返らせてもらった結果だけどな!(((
いじめられっこ同士
「はあ・・・」
「どうしたの?則也さん」
「昨日も下界に降りて正也に会いに行ったんだけど・・・また気付いてもらえなかったよ・・・(しょぼん)」
「あー・・・下界に行っても会いたい相手に自分の姿が見えなかったら意味ないわよねー・・・」
「司さんや秦瑚くんはうまく行ったみたいだけどね・・・」
「まあ、メイちゃんも気付いてもらえるまで色々大変だったらしいし、気長に努力すればきっと気付いてもらえるわよ」
「そうだといいなあ・・・」
「それにしても皆、どうして下界なんて行きたがるのかしら・・・変な悪霊とかうようよしてるし気分のいい場所じゃないのに」
「・・・そうか・・・亜矢子ちゃんって10年も成仏できなかったんだっけ」
「殺されたに等しい死に方したからね・・・仕方ないといえば仕方ないのだけど」
「会いたい人とか、いないの?家族とか」
「両親は冷たかったし・・・会いたいとか思わないなあ。ひとりだけ大切な人はいたけど、成仏する前に会ってすべて伝えたからもういいの」
「・・・その石、きれいだね。何?」
「レピドライトっていうの。私と、その大切な人を繋ぐ絆みたいなものよ。成仏する前に貰ったの」
「聞き慣れない石だね・・・パワーストーンか何か?」
「ええ。貰ったと言うか、最初は私があげたものだったんだけどね。精神の安定とか、変化をもたらすとか、そういう意味を持った石なのよ」
「・・・なるほどね。僕らのためのような石だ」
「結局、変化が起こる前に死んじゃったけどね。自発的に変わろうとしない限り、この石は力を貸してくれないから」
「・・・そうなんだ・・・じゃあ僕が持ってても、意味なかったかな・・・」
「現状を打破しよう、っていう強い気持ちがあれば意味あったかもしれないわよ」
「僕にはそんな気力なかったな・・・」
「ふふ、私もね。でも・・・まあいいかな。天国の暮らしって楽しいし」
「うん。正也と話せないのは寂しいけど、僕も今幸せだよ」
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則也と亜矢子。
天国の方が幸せだと感じてる二人。
人として、その考えはあまりにも悲しいものだけど。
レピドライト云々の話は亜矢子が出てきた漫画から。
学校入って最初に描いた漫画でした。作画ぐっだぐだやぞ!
タイトルは「男子トイレの花子さん」。あんまりやぞ。
天国だとちゃんと亜矢子ですが、この漫画だとほとんど「花子」として出てきてました。
亜矢子とかメイとか課題漫画のキャラ達のエピソードは後で小説とかにまとめるかな(((
享年は則也の方が上だけど、生まれたのは亜矢子のが先なのでタメ口で話します。なんとなく。
呼び方は「則也さん」だけど。
虻川夫妻といっしょ
定「司ー!司ー!遊ぼうぜー!」
司「またかね・・・君は何度来れば気が済むんだ」
定「だって司頭いいし楽しいし!なー!遊ぼう!」
司「断る。君に何かを話しても理解してもらえるとは思えないのでね」
定「けちー!」
司「けちではない。ほら帰るんだ」
定「遊んでくれないと有紗のおっぱいもみしだくぞ!」
司「あっ・・・有紗を巻き込むのはやめたまえ!最低だな君は!」
有「二人とも仲がいいのね・・・ふふふ」
定「おうよ!」
司「良くなどない!というか君の身が狙われているんだぞ!?」
司「・・・ということなのだが、藤丸君」
藤「すみません・・・あの人あんなで」
司「彼は山辺定丸と言ったか・・・君の弟か何かかね」
藤「いえ、父です」
司「父・・・だと・・・!?あれがか!?」
藤「あんなでも、一応父なんです・・・そして享年は38歳なんです・・・はあ・・・」
司「し、信じられん・・・」
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定丸はもはや精神年齢が小学生。
それなのに天国の案内役とか神様の側近が務まっているあたり謎の男。
享年一緒とか探求者同士とかそんな感じで司は藤丸と仲良しという個人的設定。
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