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東西南北!とくすつば!の企画用ブログ兼個人的な創作置き場。
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    こばどんログ 平八編2

    シリアス平八。過去話とかも。





    謹慎喰らった時の話

    「ねえ平八、早百合から話聞いたよ」
    「・・・帰ってくれない?ひとりになりたいんだけど」
    「大切な人の陰口言ってるやつらを殴ろうとして謹慎喰らったんだって?」
    「・・・・・・」
    「変わらないね、平八。小学生の時もそうだったよね。千沙が同級生にいじめられてる時、そいつらに殴りかかろうとして、返り討ちにあってボロボロになって・・・」
    「そんなの・・・覚えてない」
    「結局そいつらは早百合が成敗してくれたけどさ」
    「・・・」
    「敵わないって分かってるのに、誰かを助けるために飛び込むっていうのはすごいよ。でも、それで平八がボロボロになったら意味がないんだよ」
    「今回は無傷だけど」
    「千沙には今までにないくらいボロボロに見えるよ」
    「視力落ちたんじゃないの?」
    「そういう問題じゃない!ねえ平八、あなたは間違ってないよ。正しいことをしたよ。普通なら見てみぬフリをするところなのに、ちゃんと相手に本音言えるなんてすごいよ。でも平八は強くないから、傷つきやすいから、千沙はそれが心配なんだよ!ずっとそれを続けて、どんどん傷ついて・・・!」
    「・・・お節介だよ、そういうの。僕は僕の信じるままに行動しただけだ。今回はそれが相手に理解されなかっただけの話」
    「・・・・・・」
    「帰って。ひとりで色々考えたいから」
    「・・・うん、ごめんね・・・」

    僕の正義は、礼木会長の言ってたとおり稚拙すぎるみたいだね。
    だけど僕には、それを抑える術なんてないんだ。

    --------------------------------------------------------------------

    へいず成立編の出雲さんが姫宮宅に来るより前だろうな。
    これ描いたときまだ千沙華いなかったけど(((
    平八は決して精神的に強いわけではありません。
    むしろ人より脆い。それでも間違ったことは間違ってると、正直に行動してしまう。
    それで結果自分が傷つく。その繰り返しなんです。

    大切な人が傷つけられるのが許せない。
    だからその現場を見てしまうとマジギレして手が出る。
    でも喧嘩は弱いし、立場も弱いから返り討ちに遭ったり自分に不利益が生じたり、そういうことばかりを繰り返す。

    そんな平八の話。



    付き合う前の話

    「出雲殿ー!待ってたでござる!一緒に帰りましょう!」
    「・・・いつも何なのよあなた・・・ストーカー?」
    「違います!ほら学年も違いますし、こうでもしないと会う機会が・・・」
    「別に会いに来る必要なんてないでしょ」
    「拙者が出雲殿に会いたいのでござるよ!」
    「教室にまで頻繁に来られてもいい迷惑なんだけど」
    「だから、拙者は出雲殿が好きだと・・・」
    「面白半分にからかうのはやめて。不愉快よ」
    「からかってなんて・・・」
    「からかってるでしょうが。第一なんなのよその口調」
    「あのですね、この口調は事情がありまして・・・」
    「どんな事情があったらそんな言葉遣いになるのよ。あなたそれのせいで悪目立ちしてるって分かってる?」
    「それは・・・まあ・・・でも」
    「そんなあなたに付きまとわれると私まで変な目で見られるのよ」
    「・・・ごめんなさい」
    「な、何よ・・・本気で落ち込まなくても」
    「僕、そこまで出雲さんに嫌われてたんですね」
    「だ、誰も嫌いだとは・・・」
    「いいんです。よく周りを見ろって年中言われますし」
    「・・・・・・」
    「でも、これだけは本当ですよ」
    「何よ」
    「出雲さんが好きだって」
    「そんな軽々しく何度も言われても信じられないわよ」
    「信じてもらえるまで何度も言いますよ」
    「あなたは私の何を知ってるの。好きになる理由なんてないじゃない」
    「一目惚れしたって前言ったじゃないですか」
    「そういうのが一番信用できないの」
    「・・・それでも、好きなのは仕方ないです」
    「年下には興味ないわ」
    「完璧に嫌われない限りは諦めませんから」
    「・・・あなたもしつこいわね・・・」

    ----------------------------------------------------

    だいぶ初期にカップリング成立したので実はあまり成立前の話を描いていない・・・
    まあ成立しても片思いのような状態だけど←

    あの口調で人前で堂々とアタックされても絶対本気でとは思えないよね、という話。
    出雲さんは当然の反応である。何も悪くない。

    本気だって気付いたのは、きっと暴行事件の時。
    それで「付き合ってもいいかな」と思ったのではなかろうか。
    恋愛感情というよりは、同情に近い始まり方だったと思う。

    今はどうなんだろう・・・たとえ本気で好きになったとしても意地でも好きとは言い出さない気がする。





    女友達しかいない

    「なー姫宮ぁ!どーしてお前女とばっか遊んでんだよー!女好きかー?」
    「女好きなんじゃない、男が嫌いなだけだよ」
    「そんなこと言ってさ、いつもつるんでる女全員に手出してるって話じゃねーかよ!」
    「そういう下品な噂を立てるから嫌いなんだ。頼むから僕に関わらないで」

    ----------------------------------------------------

    平八は昔から白雪兄弟や烈火という例外を除けば女友達しかいませんでした。
    女きょうだいに囲まれているのと、幼馴染に女の子が多いことも手伝って女の子の扱いの方が慣れてました。
    で、同い年の男の扱い方がよく分からない。
    そうして女の子とばっかりつるんで、小学校高学年あたりの時。
    性的なことに興味を持ち出す年頃で、つまりまあ、その、子供の作り方とかそういう知識が身に付いた男子どもが、ね。
    女の子とばっかり遊んでる平八を囃し立てるわけですよ。
    女好きだとか、挙句の果てには「お前あの子とヤったんだってー?」とか、いろんな噂立てられたり。

    そんな下品な同性の同級生が嫌になって、なるべく関わろうとしなかった、そんな小学生時代の平八。
    中学に入れば初めての同い年の男友達ができるわけですが、結局そいつも金目当てで。
    しばらく男の身でありながら男性不信でした(((
    白雪兄弟や烈火は別だけど←



    入学式の後

    「君!サインペンを忘れてしまったのだが、貸してはくれないだろうか?」

    白南風に似つかわしくない、テンションの高い男が近づいてきた。
    一瞬女の子かと思うくらいに綺麗だったけど、声やしぐさは確実に男のそれである。

    ああ、中学の時も、こんな感じだったな。
    あいつがいきなり話しかけてきて、友達になって、でも、結局・・・
    また同じことの繰り返しになるんだろうな。
    なるべく男には関わりたくないんだけど・・・まあ、いいか。

    「いいでござるよ。丁度ふたつ持ってるでござる」

    わざと、変な口調で受け答えしてみた。
    この口調は父親に「男らしくしろ」と言われて軽い反抗のつもりで使っていたものだけど。
    結局気に入られて家ではそのまま使っている。
    学校で使うことはなかったが、僕がおかしい奴だって知ったらさすがにこの子も近づいてこなくなるだろう。
    そう、思ったのだが。

    「ござる?へえ、君って面白い言葉を使うね!」
    「・・・え?」
    「もっと真面目なタイプかと思ってたけど、人は見かけによらないね。僕、君みたいな奴好きだな!」
    「そ、それはどうも・・・?」
    「僕はアニダ・ミッチェル・吉田。君は?」
    「ひ、姫宮 平八郎・・・」
    「うん、実に日本男児らしい名前だね」
    「そ、そう・・・かな・・・?」
    「もうすぐお昼だね。君は弁当かい?」
    「え、うん・・・」
    「じゃあ一緒に食べようか!よし決定!」

    その後。
    彼が本当に表裏のない人だって知って。
    同性と接することが、いつの間にか怖くなくなっていた。

    ---------------------------------------------------------

    男の身でありながら男性不信に陥っていた平八を救ったのが吉田だったらいいなあって話←
    親友だと思っていた存在に裏切られた過去がある平八は、本当に心から笑い合える友達ができてすごく嬉しかったと思う。
    吉田にしろ月音にしろ、友情の形は違うけどどちらも大切な存在。

    しかしカップリングにすると平月はともかく平吉って想像つかないな(?)
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