桜もちの話で、姫宮家は「霊的な力を持つ当主が、何かしらを代々守り継いできた」とかそんな話が出てきましたが、実際はそこまでファンタジーな家ではありません。
時代が流れていくにつれ誇張されてきただけの話です。
実際は地方のお偉いさんを占いやまじないで陰から補佐してきたとか、その程度。
そうは言っても霊力の強い家系なのは確かなので、今でも姫宮家の人間はそれなりの霊感を持ってたりします。
早百合が生まれるより前に亡くなってますが、祖父の輝虎さんは霊力が高く、お祓いとかしてご飯を食べてる人でした。
彼の息子の義輝さんも霊感があります。
相当強い霊じゃないと見えないけれど、頻繁にそういうのを見ます。
輝虎さんに教わったので軽いお祓いもできます。
ただ馨ほどの能力は持ち合わせてはいません。さすがに。
声が聞こえることはあっても、会話は不可能です。
早百合も霊感があるので時々そういうのが見えたりします。
ただ義輝さんより弱いので滅多に見ることはありません。
見えても日常生活にそれほど影響しない程度。
平八は霊が見えるわけではないけど、霊感は微かにあります。
感じるだけ。寒気とかしてもそれが霊によるものだということに気付かないので霊感があるという自覚がありません。
霊的なものを呼び寄せやすい体質です。
運の悪さはそこから来ているのかもしれない←
でも今は桜もちが悪いものを追い払ってくれているので大丈夫です。
逆に禰々は霊感もないし、霊的なものを一切受け付けない体質。
霊的なスポットへ行っても何も起こらないし、よくある呪いの類も一切効果がありません。あるいみすごい特異体質。
そして一家全員桜もちが見えません(にくを除く)
義輝さんと早百合に桜もちが見えたとしても会話なんて不可能だろうから意味はないのだけど。
にくと桜もちは仲良しです。
ただあまりにもにくが平八に冷たいので桜もちが叱ったりします(そして聞かないにく)
うんでもまあ、にくは女の子には優しいからね!
桜もちがオスだったら見えても無視を決め込むと思う←
姫宮家がそんな特殊な家なので
鈴木家(千沙華の家)は本当に「兄弟は多いけど普通の核家族」にしました。
兄弟多くなったのもうっかり四つ子が生まれたからだしね←
いやでも、家庭事情は結構複雑なのだけど(母親的な意味で)
祖父母は既に亡くなっています。
いつ亡くなったかとか明確な設定はないけど、生きてた頃は同居してました。
千沙華の母方(実母ね)の祖母は存命です。すごい金持ちの家。
もともと平凡サラリーマン孝造さんと一人娘の美沙華さん(千沙華母)の結婚に賛成してなかった上、娘が千沙華を生んで亡くなったので、祖母は孝造さんと千沙華に対していい感情を抱いていません。
美沙華さんが亡くなったのは仕方ないことで、孝造さんも千沙華も悪くはないのだけど、まあ逆恨みに近い。
お墓参りに行く時は細心の注意を払っています。
おなじ鈴木でたいへん紛らわしいのですが((
かざみの方の鈴木家は典型的な核家族です。
父親の嘉彦さんはフリーのカメラマンで、母親のはるみさんはパートとして働いてます。
そんなこんなで稼ぎがよくなかったので一軒家など買えず、実家で兄家族と一緒に暮らしていました。
5年ほど前にようやく売れ出して、やっと一軒家が買えました。
今ではバリバリの売れっ子カメラマンです。弟子もいます。
母方の祖父母はバリバリ存命です。超元気です。
はるみさんの兄家族と幸せに暮らしています。
姫宮姉弟の実母であり千沙華の継母である瀬名さんの実家は両親とも存命ですが、事情が事情なので鈴木家には一切関わっていません。
もう瀬名さんが実父実母を憶えていないのでね・・・
姫宮家とは関係のある家なのでそれなりの繋がりがありますが、姉弟との面識はなきに等しいです。
あまりよく考えてないけれど、とりあえず旧家であることは確かなのである。
瀬名さん事情は複雑すぎるのでおいおい小説としてまとめたいのですけど。
事故で記憶を失いはしましたが、その時の精神的な後遺症からなのか、外に出ることを怖がります。
家から一歩踏み出すだけで気が遠くなります。
車なんか乗ってしまうと完全に意識を失います。
なので病院へ行くのも一苦労。できれば医者に来てもらいます。
外の景色を見るのも怖いので、換気する時以外は部屋のカーテン閉めます。
そのせいで働きに出ることが不可能。家事は普通の主婦並にこなします。
買出しは清七担当。千沙華が寮住まいする前は千沙華担当。
千沙華のことは実の娘だと思い込んでいます。
姫宮姉弟は勿論、鈴木姉弟も瀬名さんの記憶障害のことを知りません。
千沙華は瀬名さんが継母ということを知っているけれど、孝造さんに「その話を母さんにはするなよ」と言われているので絶対に触れたりしません。
瀬名さんが外に出れないのは精神的な病だと説明されています。
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