早百合「そうですわ、かざみさんに言っておくことがあります」
かざみ「何でしょう?」
早百合「かざみさんが装備したサーベル、必要筋力は10ですがフェンサー技能では倍の20必要なのです」
かざみ「ええ!?」←筋力18
早百合「なので威力が高くなる分、命中率に-2の補正がかかりますわね」
かざみ「そ、そんなあ・・・(´・ω・`)」
早百合「じゃあ、始めますわね!(いい笑顔)」―――物語の舞台はヨモヒロ王国。
首都ヨモヒロには有名な冒険者の店『姫百合亭』が存在し、駆け出しからベテランまで様々な冒険者が出入りしている。
店主は人間の女性の『サユリ』。かつてはドレイクも逃げ出す凄腕冒険者として知られていました
勲子「なんでヨモヒロなんスか?」
早百合「東西南北で『よもひろ』と読む苗字があると聞いたことがありまして。それに、今回のメンバーも丁度東西南北の学生が揃ってますし」
勲子「あ、そういえば」
早百合「では、続けますわよ」そんな彼女の店に訪れた新米の冒険者3人。
4人とも仕事の前に食事をする時、たまたま相席になりました。
チサカ「装備を見る限り、君たちも新米?」
イサコ「そうッスよ」
ニク「俺は旅自体は1年近く続けてるけど・・・冒険者として仕事するのは今日が初めてだ」
そこに、一人の冒険者がやってきました
カザミ「あの、すみません」
チサカ「ん?どうしたのー?」
カザミ「あなた達、もしかして・・・チサカさんとイサコさんとニクさんですか?」
チサカ「Σえっ」
イサコ「なんでウチの名前知ってるんスか!?」
ニク「俺ら、依頼も受けないうちから有名人になってたのか・・・?」
カザミ「あ、違うんです。わたしの夢にあなたたち3人が出てきたことがあって、つい・・・」
チサカ「夢ぇ?」
イサコ「なんか怪しいっスね・・・新興宗教の誘いならお断りっスよ」
ニク「いや、でも俺らみたいなペーペーの冒険者の名前まで知ってるってのはおかしくね?あんた何者だ?」
カザミ「し、新興宗教なんかじゃありませんよ!わたしはれっきとしたティダン様の信者ですから!それにわたしが夢を見たのはたまたまで・・・!」
チサカ「この子、予知能力でもあるのかな?(パスタむしゃむしゃ)」
カザミ「そこまで大それたものではありませんが・・・わたし、みなさんと大きい魔物を倒す夢を見たんです」
ニク「ふーん?」
カザミ「わたし、冒険者の家系の出身なのですが、まだ経験は浅くて・・・一人では心許ないので一緒にパーティを組んでくれる人を探していたんです」
ニク「確かに、新米一人だと不安だよな。俺だってそうだ」
カザミ「なので、みなさん・・・わたしとパーティを組んでくださいませんか?」
ニク「よし、俺は賛成だ」
イサコ「Σ決断早いな!」
ニク「俺は可愛い女の子の頼みは断らない主義なんだよ!」
チサカ「女好きタビットか!このマセガキ!」
ニク「あんたらはどうするんだ?」
チサカ「・・・ふーむ。みんな、武器とか魔法とか、何が使える?」
カザミ「わたしは神官剣士なので、神聖魔法と・・・軽い物であれば剣を扱えますね」
ニク「俺は妖精魔法。あと一応マルチリンガルだからある程度の文献は読めない事もない」
イサコ「うちは弩を使ってるよ」
チサカ「チサは戦士だから・・・ふむ。みんなで組めばバランスのいいパーティになりそうだね!」
イサコ「・・・まあ、ウチも他にアテはないし、いいっスよ」
カザミ「決まりですね!みなさんよろしくお願いします!」
4人は軽い自己紹介を済ませ、皆で食事を楽しんでいたところに、キツネ目のエルフがやってきます。
彼の名は『マサヤ』。遺跡などの情報を提供する『探し屋』です。
マサヤ「どうも、新米冒険者さん。キミたちにうってつけのいい遺跡を見つけたのですよ。探してみませんか?」
平八「Σあんたか!!!!!」
かざみ「どうしてここで正也くん・・・」
早百合「なんとなく、と言う他ありませんわね」
千沙華「サンプルシナリオだと『マイエル』っていう探し屋じゃなかったっけ?」
早百合「そうなのですけど、設定をまるっと変えましたからね。マスターも別の人ですし、そもそも国が違いますし」イサコ「新しい遺跡ッスか・・・」
マサヤ「情報提供は100Gでどうでしょう?」
ニク「内容によるけどな。100G払って割に合わないショボい遺跡だったら嫌だしな」
情報の購入を悩む4人に、マサヤは簡単な情報を教えてくれます。
マサヤ「遺跡は街の近くにあります。ここから歩いて・・・そうですね、半日くらいでしょうか」
マサヤ「おそらく魔動機文明時代の建物ですね。エントランスを見る限り、当時流行った形式の石像が二体置かれていました」
マサヤ「誰かが探索した痕跡はなかったので、まだ宝物が眠っている可能性は高いでしょうね」
マサヤ「見る限りは小さな二階建ての建物で、探索にはそう時間はかからないでしょう」
ニク「・・・怪しいな。そんな近くて初心者向けの遺跡がどうして今まで誰にも発見されてないんだ?」
マサヤ「フフ。疑り深いキミのような冒険者のために、証拠も用意してありますよ」
そう言ってマサヤは文字の凸凹を写し取った紙を見せてくれます。
ニク「・・・?何て書いてあるんだ?」
イサコ「あんたさっき自分でマルチリンガルだって言っておいて読めないの?」
ニク「多分これは魔動機文明語なんだろうが、俺が知ってる言葉の大半は蛮族とか魔物の言語だからな」
イサコ「なにその偏った知識・・・」
文字が読めない4人を見かねたのか、マスターのサユリがやってきて、その文字を翻訳してくれます。
サユリ「これは『アブカワの屋敷』ですわね」
ニク「アブカワ・・・?聞いたことがないな」
サユリ「もしかしたら、図書館へ行けば情報が得られるかもしれませんわよ」
イサコ「図書館、ねえ・・・」
マサヤ「どうします?100G払えば案内しますよ?」
チサカ「ねえねえマスター、他には仕事ないの?」
サユリ「今日は・・・ドレイクの討伐がありますが、さすがに今のあなたたちには無理ですわ」
チサカ「ドレイク・・・って、なんかすごい蛮族だっけ」
イサコ「それしかないなら買っていいんじゃない?」
ニク「うーん・・・」
サユリ「マサヤさんは胡散臭いですが、信頼のおける探し屋ですわ。彼の情報で財宝を得た者は少なくありませんし、今回は彼の情報にしては安価ですわ」
ニク「なるほど・・・だったら、いいかな・・・」
かざみ「では、皆で25Gずつ払います?」
千沙華「いやいやここはじゃんけんでしょう!」
平八「Σなんで!?みんなで平等に出せばまるく収まるんじゃないの!」
千沙華「ええい!千沙は無駄な出費を抑えたいんじゃい!」
平八「無駄な出費って・・・たったの25Gなのに・・・!」
千沙華「というわけで、じゃーんけーん・・・ぽんっ!」
かざみ「・・・」←グー
勲子「・・・」←グー
千沙華「・・・」←グー
平八「・・・・・・・」←チョキ
千沙華「というわけで平八、支払いよろしく(はぁと)」
平八「まあ僕はそんな役だと思ってたよ!!!!!」ニクが代表で代金を支払い、マサヤに遺跡まで案内してもらうことになりました。
ニク「行く前にちょっと待ってほしい。少し図書館で下調べをしておきたい」
マサヤ「フフ、そのくらいならいいですよ。ボクは外で待ってますね」
一同は図書館へ向かい、アブカワについての文献を探します。
・文献判定(目標値値10)
ニク 基準値5 (2,6) 成功!
結果、以下の事が分かりました。
・アブカワは魔動機文明時代の人間の学者である
・魔法生物の研究家で、セントラル地方に住んでいた。
アブカワの知名度はそれほど高くなく、それ以上の情報は得られませんでした。
他の学者の手記を見る限りは、世のため人のための研究に生涯を捧げた人物であったようです。
調べ物を終えた4人は、マサヤに遺跡の前まで案内してもらいました。
横幅は15m程度、高さは10m程度の建物です。
マサヤ「それでは、ボクはここで。そこまで遠くない道ですし、帰りは自力でお願いしますね」
そう言い残してマサヤは去って行きました。
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次から探索が始まります。
後から知ったのだけど、そもそもサンプルシナリオは難易度が高い。
シナリオ自作した方が楽だという事に気付いたけど時既に遅かった。
サンプルシナリオまんまでリプレイ書くのもあれなので、だいぶ省略&改変してます。
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