早百合、平八、宝条の娘さんと遊ぶのはやめなさい。
やだ!こももおねえちゃんとあそびたい!
こももおねえちゃん、なにもわるいことしてないもん!やさしいもん!
よく一緒に遊んでいた胡桃が極道の人の孫だと父親に知られたとき。
極道の家の娘さんと遊ぶなんて事はもちろん由緒正しい旧家の当主が目を瞑っているわけもなく。
やめなさいと言っても二人ともだだをこねて胡桃から離れませんでした。
早百合はもちろん、普段は口数の少ない平八も、この時ばかりは頑なに譲ろうとしませんでした。
義輝さんも胡桃がいい子だということは知っていたので、仕方なく胡桃と遊ぶことを許しました。
姫宮家の武道に長ける者が監督してました。大事である←
仕事のない日であれば義輝さんや吉乃さん(当時未婚の叔母)が見ていたし、それ以外だったら竜子さんが来たりとか。
又左の戦力はあてにされてませんでした←
まあそんなこんなで用心はしていたけど、特に何事もなく今に至ります。
早百合一年生。
おかっぱでした。
中学時代は腰まで到達していたけど、高1でばっさり。
今は背中(肩甲骨くらい)までです。
おねえちゃん、まって。
平八は小さい頃、私の後を付いて離れないような子だった。
おねえちゃん、だいすき。
さゆりも、へーはちのことだいすきだよ。
そんなこと、口では言ってたけど。
私は、本当は平八が大嫌いだった。
---
平八は昔から礼儀正しく優秀な子だと親戚からちやほやされてました。
あまり喋らないし無口だったけど、年不相応なまでにきちんとした挨拶ができて、改まった席ではおとなしくしているような子でした。
反面、早百合と禰々は年相応に落ち着きがない、子供らしい子供でした。
禰々は末っ子というのもあってとそこまで言われなかったけど、早百合は「お姉ちゃんなんだからしっかりしなさい」って言われ続けてきました。
何度も何度も、平八と比べられました。
それがきっかけで、早百合は平八が嫌いになりました。
でも、そんな優秀だと言われる平八も早百合の前では甘えん坊でした。
一緒に遊ぶのは早百合の友達。
早百合の行くとこ行くとこ、平八がついてきました。
平八は早百合が大好きでした。
それを知っているから早百合も平八のことを嫌いだとは言えませんでした。
まあそんなこんなで幼少期はそんな複雑な思いがあったけど、年齢を重ねていくうちに早百合も礼儀作法を知るようになって、しだいに比べられることも少なくなり平八のことも嫌いじゃなくなります。
今では心から仲良しです。
まあしょっちゅう喧嘩するし平八蹴り飛ばしたりもするけど((((
禰々は昔から自分で友達作りに行くような子だったのでそこまで早百合にべったりじゃありませんでした。
いや普通に仲はよかったけどね!
ただ早百合と平八がね、仲良すぎるんだよ。
禰々だけハブられ感があるけどもう清七がいるからいいや。
それじゃ千沙どうしたって話になるけど、千沙もかざみがいるからいいよね。うん丁度いい。←
平八はシスコンじゃないのよってどこかに書いた気がするけど、もうシスコンでいいかなあ・・・いやよくねえか。
うん。シスコンのつもりじゃありません。
ただ幼少期は姉にべったりだったってだけです。
それに平八ただでさえ残念要素多すぎるのにこれ以上はいらないよ!(×)
PR