「とりわけて容姿が良いわけじゃないのは自覚してますけど、別に見苦しい見た目じゃないでしょう。何でそんな僕を退けようとするんですか」
「別に容姿の端麗さを求めているわけではないんですけどね」
「求めてるじゃないですか」
「別に美しいものばかりを撮りたいわけではないんですよ。例えば姫宮くんが熊のようなゴツイ男だったらボクは喜んで厳島さんとセットで撮りますよ」
「・・・僕はそれに劣るとでも?」
「被写体として中途半端過ぎるんですよ。背は高いけど同じ長身だったら白雪君やユーリ君の方が魅力がある」
「まあそうでしょうけど・・・」
「脚が特別長いわけでもないし、顔もどこか冴えないし、悪い容姿ではないけれど中途半端なんですよね・・・」
「はっきり言いますね」
「ただ厳島さんに釣り合っていないだけの話であって、例えば轟さんのような可愛い系だったらそこそこ絵になりそうですけどね」
「絵になるかならないかで人間関係に口出しするのはやめてください」
「別に口出ししてるつもりはないですよ。君が厳島さんと付き合っていることに文句があるわけではないですし」
「じゃあ出雲さんに付き纏うのはやめてくださいよ」
「付き纏ってるのは君じゃないですか」
「・・・好きなんですか?出雲さんのこと」
「好きですよ」
「・・・・・・!」
「被写体としてね。例えば僕が厳島さんと付き合ったところで釣り合いは取れませんし」
「釣り合いが取れるかどうかで付き合う女性を判断するんですか」
「それはありませんね」
「言い切れます?」
「ボクが被写体になることなんてありませんから。釣り合いなんて気にしませんよ」
「どうあがいても写真の話ですよね・・・」
「君の事も吉田君や轟さんあたりと一緒だったら撮りますよ」
「別に僕はあなたに撮ってほしいわけじゃないんですけど・・・」
「・・・あのね?わかめ。女鹿くん、ただまっすぐすぎるだけで悪い人じゃないから・・・」
「出雲さんが女鹿先輩のフォローするとものすごく腹が立ちます」
(なんでそんなに仲悪いのよ・・・)
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さすがに正也がここまで言うのは対平八だけだよ!←
他の人はベタ褒めしながら撮ります。
被写体として興味がなくても多分ここまで険悪にはならない←
平八が突っ掛かるから正也が色々言うだけなのである。
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