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東西南北!とくすつば!の企画用ブログ兼個人的な創作置き場。
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    代替人形

    へいごに挑戦して玉砕したその2。
    そうだ わたし そもそも 小説 書けないんだった←

    平八はシリアスだとオール標準語になるので
    もう誰おま状態でござる・・・(いまさら)

    以下BLとか言うと違うだろと突っ込まれるような
    残念な出来のSSです(にこ)






    ---------------------------------

    保健室で梧先輩が男に抱かれているのを、何度か目撃したことがあった。
    最初の相手は・・・2年の、ユーリ先輩。

    一瞬、なぜ行為の最中に鍵を掛けないのかと突っ込みたくなったが、その光景の不思議な美しさに目を奪われずにはいられなかった。

    ああ、どうしてここで気味が悪いとか思わなかったのだろう。
    それはきっと、梧先輩を愛するユーリ先輩がひどく純粋に見えたからかもしれない。




    その次に見たのは、とりわけ何の特徴もないような見ず知らずの先輩。
    その光景が目に入った瞬間、ひどく気分が悪くなった。

    ・・・なんて醜いんだ。

    この感情の源は何なのだろう?
    ユーリ先輩の愛情を一身に受けていたくせに、他の人に易々と身体を許す梧先輩に対する嫌悪感なのだろうか。


    後で聞いた話によると、彼は寝た相手から金を貰っているのだという。
    そんな人の情事を一瞬でも美しいと感じた自分が嫌になった。



    そして今回。

    「・・・まさか何度もお前さんに現場を目撃されるとはね。用心はしているんだが・・・」

    不器用が災いして、僕はよく怪我をする。
    そのたびに保健室へ行くと、必ずと言っていいほど梧先輩がいた。

    「なんかもう慣れました。今回はいいお酒買えそうで良かったですね」
    「今回は相手が教員だったからなー」

    ああ、この人のこういうところ、大嫌いだ。
    梧先輩そのものは嫌いじゃないのに。

    「ところで、学校にお酒とか持ち込んで大丈夫なんですか?」
    「へーき。ついさっきこの学校で一番厳しい先生の弱みを握ったからな」
    「・・・ああ、さっきの」

    先程まで梧先輩と寝ていたのは、以前僕に謹慎を喰らわせた教員だった。
    金払って生徒と寝るような男から謹慎を言い渡されたのかと思うと、
    自分がひどく情けなくなった。

    「そうだ姫宮、お前さんにいいこと教えてやるよ」
    「何ですか」
    「お前さんが殴ろうとした奴もな、俺を金で買ったことがあるんだよ」

    そう言って、梧先輩は僕に携帯の画面を見せた。
    そこにあったのは・・・

    「・・・!こ、れ」
    「坊やには刺激が強すぎたか?」

    それは、あの男が梧先輩を抱いている様子を映した動画だった。
    その生々しさに、また気分が悪くなる。

    「出す金が少なかった分、こんなのも許してくれたってわけだ。使うか?」
    「使う、って」
    「これを教員に見せればあいつは一瞬にして退学だろうよ。白南風の秩序を乱すものとしてな」
    「・・・そんなことしたらあなたまで退学喰らうでしょうが」
    「ほーう。俺なんかののこと心配してくれるんだ?」

    違う。
    そんなことになって一番可哀相なのはユーリ先輩なんだ。
    あの人は純粋に、梧先輩が好きなのに。

    「・・・そうだ」
    「ん?」
    「ユーリ先輩から、お金取ったりは、してないですよね」
    「・・・まあ、な」

    その言葉に、少しだけ安心した。
    あの綺麗な人には絶対、打算で抱かれて欲しくなかったから。

    「っていうか金は相手が勝手に置いていくだけだし」
    「ああ・・・そうでしたか」
    「お前さんだって、寂しいときは相手してやっても良いんだぜ?」

    冗談混じりのように放たれた言葉に、背筋が凍る。

    「やめてください。冗談が過ぎます」
    「いや?割と本気。・・・お前さんのの彼女さ、確か・・・厳島だったか?」
    「出雲さんが、何か」
    「形的には付き合ってるらしいが、結局はお前さんの一方通行なんだろ?追うだけの恋なんて疲れるもんだぜ?それとも何だ、あの娘が簡単にお前さんに身体を許すとでも?」
    「・・・僕は、身体目当てであの人が好きなわけじゃないし、今の状況が不幸だとも思わない!」

    叫ぶ僕に、梧先輩は嘲笑うように言う。

    「お前さんの愛は重過ぎるんだよ。愛してない奴に愛されるのって、意外としんどいんだぜ」

    ああ。
    言葉が刺さる。
    やめてくれ・・・!

    「お前さんは、このままだといつか堪えかねて俺を求める」
    「言い切りますか・・・」
    「ああ。お前は弱いから。ダッチワイフか何かの代わりに、俺を抱くだろうよ」

    嫌だ。
    すべてを見透かしたかのような目で言わないでくれ・・・!

    ・・・もし、梧先輩の言う通りのことが起こったとしたら。
    それはさぞや醜い光景なのであろう。

    「ま、それが嫌なら厳島に愛されるように頑張れよ」
    「・・・絶対に、貴方を抱いたりなんてしない!」

    ああ、この人にとっては結果的にどうなろうと構わないのだろう。
    戯れ半分に誘われてたまるものか。

    たとえ何があったとしても、あんたを抱いたりなんてするものか。
    絶対に・・・!



    -----------------------------------

    BLに・・・なってないぞ・・・これ・・・

    とりあえず平八は同性愛者に対する偏見は
    皆無ではないですが薄くはあるようです。
    (多分鋼太とか見てて)
    純粋に泰胡を愛するユーリには好感すら持つほどです。
    鬼畜プレイのことは知らないし(((

    だから、泰胡の感覚が許せない、と。

    そうだあくまでアナザーストーリーなので
    本来であれば二人の関係こんなにドロドロしてないです←
    ユーリと泰胡の情事にばったり出くわした時は
    「破廉恥でござる!」とかそんなノリだと思う(((

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