中学生の私は、鉄くんが好きでした。
優秀な弟や妹と比べられて、劣等感で落ち込んでいる時。
誰かにいじめられて泣いている時。
鉄くんは、黙って私の隣に座って
頭をなでてくれました。
私は、鉄くんに恋しました。
他の誰でもなく、自分だけのものにしたいと思いました。
でも、鉄くんをひとりじめすることはできないって、知ってしまいました。
だから私は、鉄之助さんに恋することをやめました。
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早百合は鉄之助への想いを
恋愛感情ではないと必死で思い込み続けてきました。
今の早百合の感情は誰にも分かりません。
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